いきなり難しいところからいかなくても、今は漫画化されていたりしてとっつきやすくなっているのだから、そういうところから始めればいい
といっている文言を見て、
確かにそうだわ。なんでいきなり難しいことしようとしてたんだろ。と思い直し、最近いわゆる名著を漫画化したものをどんどこ読んでいます。
デカルトの方法序説とマルクス・アウレリウスの自省録まで読んで思ったことは、
こういうのにちゃんと高校生ぐらいでがっつりふれていたら、安易な自己啓発には絶対流されない人間になれそうだな、ということ。
自分は高校生の時、自己啓発本を片っ端から読んで(立ち読みでしたごめんなさーい)、めっちゃいいこと言ってんなー、わかりやすいなーと思いつつ、ある日ふと、
「でもこれどの本も大体同じようなこと言ってんな」
って気がついてからは、流行っている本をチェックすることはあっても熟読して自分の人生の糧にしよう、と思うことがほぼなくなりました。
今でもたまに流行っているものは読みますが、どれもかなりわかりやすく、そしてわかりやすいが故に浅いので、高校生くらいの読み物としてちょうどいいんじゃないかって思ってます。
ただ、時代を超えて読まれる哲人たちの名著は、単純なことを言っているようで、わかりやすい漫画であってもちゃんと理解するために何度も読み返したくなりました。
こうした自己省察を繰り返すことで、自分との対話が十分にできれば、表面だけの自己啓発にひっかかりづらくなるんじゃないかなっても思いました。
そして漫画が豊富な今、自己啓発もちょっとはいいけど、一般的な学力の高校生でもがっつり哲学書に入り込める環境があるから、哲学に入り込んじゃっていいんじゃね?って思いました。
ソクラテスの弁明とか読んでおいたら、意味不明な自己啓発はもちろん、悪質なネットワークビジネスとかにも引っかかりづらくなりそう。
というわけで己のいろいろに悩んでいる人にはおすすめです。
おやすみなさい。